翁長氏、子ども優先訴え「実績は市民とつくる」初日の訴え 那覇市長選


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
栄町市場場内で支援者らとグータッチする翁長雄治氏=16日午前9時28分、那覇市安里(小川昌宏撮影)

 那覇市長選が16日告示され、23日の投開票に向けた7日間の選挙戦に突入した。一騎打ちとなる無所属新人で前県議の翁長雄治氏(35)=共産、立民、社民、社大、れいわ、にぬふぁぶし推薦=と、無所属新人で前那覇市副市長の知念覚氏(59)=自民、公明推薦=の両陣営は出発・出陣式を開き、勝利に向けて気勢を上げた。県全体にも大きな影響を与える県都那覇市の未来づくりを市民は誰に託すのか。両氏は将来ビジョンや知名度の浸透を図るため市内を駆け回り、支持を訴える。('22那覇市長選取材班)


翁長雄治候補

 最優先されるべきは子どもたちだ。18歳の頃に父が胃がんになった。私は奨学金で大学に行きたいと相談したが、枠に入らなかった。子どもに予算を充てる重要性を分かる候補かどうかは、大きな分かれ道だ。

 マチグヮーは戦後闇市から始まり、先人たちが暮らしを再興し、経済をつくっていくとの信念から生まれた。私たちの経済は中央が決めるのではなく、市民自らつくり上げていく覚悟を持ち栄町市場で第一声を上げた。

 政府との距離感で税金の使い道が変わるのはおかしな話だ。納税は平等なのに再分配では差別される。このようなことを子どもたちに引き継ぎたくない。政府にノーと言うべきものは、しっかりノーと突き付ける。私の実績、経験は市民と協働でつくる。皆さんの声を必ず形にする。


<応援弁士>

市民に寄り添う候補

 玉城デニー知事 本当に那覇市民に寄り添い、那覇市はこういう街を目指す、一緒に進んでいこうと温かく声を掛ける候補者が誰なのかをしっかりと訴えていこう。実績はその人がつくるものだ。与えられるものではない。翁長雄治がたくさんの政策を実現するには皆さんの大きな力が必要だ。

子育て支援で活性化

 赤嶺政賢衆院議員 翁長さんの日本一の子育て環境をつくる政策は、遅れた日本の子育て政策を地方自治体の那覇市から引っ張っていこうという政策だ。子育て支援が充実すれば人口が増え、経済が活性化する。35歳の政治家だからこそ、力を込めて子育て支援を堂々と訴えきれる。

辺野古新基地にノー

 糸数貴子那覇市議 辺野古新基地建設にはっきりノーを突き付けるのが翁長さんだ。翁長さんは那覇市の歩みを止めない。玉城県政と共に県都那覇、中核市那覇を前に進める。相手候補が言う行政経験という言葉に惑わされてはいけない。市長という重責を担うことにおいてはどちらも新人だ。

政治信条が問われる

 東盛政行連合沖縄会長 建白書の実現、辺野古新基地建設反対の原点を市政運営に据え、それぞれの候補者の政治信条が問われる選挙だ。原点から離れ、群れる相手に翁長雄志さんの後継者と語る資格はない。オール沖縄を分断させる勢力に絶対に勝ち、翁長雄治を必ずや市長に押し上げよう。

>>立候補者のプロフィルや政策アンケート全文をチェック!那覇市長選特集ページ

【関連記事】

▼【相関図あり】翁長前知事の次男と側近…那覇市長選の対立構図の特徴は?

▼【動画あり】翁長氏、知念氏が第一声 選挙戦がスタート 那覇市長選告示

▼那覇市の課題をまとめて振り返り

▼【深掘り】城間市長「雄志さんも喜んでいるよ」 那覇市長選で知念氏支持を表明

▼【一問一答】「何が裏切りか逆に聞きたい」城間市長、知念氏支持への経緯問われ