琉球新報社 
那覇市長選は16日に告示され、23日の投開票日まで1週間の選挙戦の火ぶたが切られた。立候補を届け出た前県議の翁長雄治さん（35）と前那覇市副市長の知念覚さん（59）の陣営は出発式、出陣式を開き「この闘いは負けられない」と支持を訴えた。両候補はそれぞれ思い入れのある地を第一声の舞台に選び、集まった支援者と健闘を誓った。
（’22那覇市長選取材班）
翁長雄治さんの陣営は午後6時、那覇市の県庁前県民広場で出発式を開き、「子育て日本一」への熱意を語った。基地問題の姿勢で予算が左右されることに「なぜ差別されるのか。民衆の力は権力に勝ると証明しよう」と気を吐いた。
翁長さんはこの日の朝、祖父が遺骨収集に携わった糸満市の「魂魄（こんぱく）の塔」を訪れ、「沖縄を二度と戦場にしない」と決意した。第一声は地元の栄町市場。那覇の商店街が闇市から始まったことに言及し「私たちの経済は自分たちでつくりあげる」と気概を示した。
出発式では基地問題について「（県民の）苦渋の決断をないがしろにされているからこそ、私たちはもう苦渋の決断はしないと決めたのではないか」と強く訴え、支持者も大きな声で「そうだ」と応えた。
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