若者の活字離れ、読書離れが指摘されて久しい。学校からは「図書館離れ」に嘆く司書の声が聞こえる。読書活動推進を目的に、新企画「司書の推し本」では、子どもたちに読んでもらいたい「推し本」を、学校図書館の司書に紹介してもらう。
[推しポイント]「どう生きるか」のヒントに
“将来の夢”というワードは、学校現場にいると幾度も耳にします。その度に、子どもたちからは「自分は何に向いているのか分からない」「好きなことはあるけど、今からじゃもう遅い…」といった声が聞こえてきます。自分の人生は自分のもの。やりたいことが見つからなくて、焦ったり悩んだりしている子は、この本を通して自分の人生をどう生きるか、ヒントが見つかるかもしれません。
(鎌田葉月・南風原町立南風原中学校)
[あらすじ]「必ず成長する」方法とは
著者の坪田信貴さんは塾講師。生徒の中には、暴走族の総長から画家になった子、52歳で自分のやりたいことに気付き、医学部に合格したエンジニア、そしてベストセラー本になった「ビリギャル」本人もいる。
坪田さんは、「方法さえ間違わなければ、必ず成長する」と語る。進むべき道が分からない人に向けて、自分と向き合いながらやりたいことを探す方法や、成長・成功するために必要なこと、考え方のヒントなどを紹介し、「自分の人生」を生きることを目指す。