昔遊び、英語で楽しむ アフリカの行政官と交流


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沖縄を訪れているアフリカ各国の教育関係者と交流する生徒たち=20日、南風原中学校

 【南風原】日本の教育制度を学ぶために沖縄を訪れているアフリカ各国の行政官ら教育関係者が20日、南風原中学校(平良政枝校長)を訪問し、生徒と交流を深めた。

 研修しているのはアフリカ8カ国の代表者11人。アフリカでは都市部と地方の格差や男女格差など、さまざまな課題を抱えているという。沖縄には4週間ほど滞在する予定が組まれ、県内の小中学校、特別支援学校などを視察している。
 南風原中3年6組が道徳の授業を活用して交流した。折り紙やヨーヨー、けん玉などの昔遊びを通して、英語で会話した。生徒は空手や合唱コンクールの歌を披露した。
 3年6組の浦崎隆成君(15)は「外国の人と普段接する機会がないので、いい経験になった。みんなフレンドリーで、英語で楽しく交流できた」と話した。国際協力機構(JICA)沖縄国際センターからの委嘱で、研修の運営と案内を担うNPO法人レキオウィングスの上原敏彦さんは「彼らはこれまでの研修で、教育施設の充実、教員の給料や待遇の違い、教育に対する意識の高さなど全てに驚いていた」と述べた。