沖縄戦の悲劇、後世に引き継ぐ 平和願い那覇市戦没者追悼式 若狭で規模縮小し開催


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
那覇市戦没者追悼式で献花する参加者=22日、同市若狭の旭ヶ丘公園

 那覇市戦没者追悼式(第27回なぐやけの碑慰霊祭、那覇市・市議会主催)は22日、沖縄県那覇市若狭の旭ヶ丘公園内、なぐやけの碑の前で開かれた。市や遺族会関係者ら約30人が出席した。

 新型コロナウイルス感染防止のため、昨年に続き、規模を縮小して開催した。参加者らは戦後77年を迎える沖縄で平和を願った。

 城間幹子市長は「住民を巻き込む沖縄戦は熾烈(しれつ)を極め、本市でも多くの市民が犠牲になった。今を生きる私たちには大戦の悲劇を後生に継承していく義務がある」と式辞を述べた。

 小禄遺族会の上原栄吉会長は「3カ月の間に3万余の人々が命を落とした。地上戦の悲惨さが表れている。二度と戦争を起こしてはならない」と追悼の言葉を述べた。

(金盛文香)