海外からのレンタカー予約開始 沖縄ツーリストが2年半ぶり 訪日旅行保険も再開


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訪日個人旅行再開で海外からの予約受け付けを開始したOTSレンタカー=豊見城市の同社(提供)

 沖縄ツーリスト(OTS、東良和会長)のレンタカー部門、OTSレンタカーは11日から訪日観光客の個人旅行が再開されたことを受けて、2年半ぶりに海外からの予約受け付けを本格的に開始した。

 11~17日の1週間で328件のインバウンド(訪日客)の予約があったと発表した。

 那覇空港と台湾や香港を結ぶ直行便が再開されたことから、予約の内訳は台湾が174件、香港が136件と大半を占めた。

 大同火災海上保険(与儀達樹社長)と開発した、怪我や疾病をカバーする「One Two Support訪日旅行保険」も本格再開となった。同保険ではコロナによる入院や治療も適用する。

 コロナ前の2018年は、同社レンタカーの売上49億円のうち、81%に当たる39億円を訪日客が占めていた。同社はコロナ禍によって韓国の現地法人を閉鎖したり、台湾や香港、シンガポールの機能を縮小したりしてきたが、今回の訪日個人旅行再開を機に、海外市場に反転攻勢をかけるとしている。

 OTSレンタカーの屋比久治紀統括課長は「レンタカーで沖縄の素晴らしさに触れてほしい。保険を丁寧に案内し、観光客も地域も安心できる受け入れ体制を拡充していく」と話した。
 (與那覇智早)