prime

「もし自民から出るなら…」那覇市長選の4カ月前、候補者同士で話した「オール沖縄」の在り方<激震・県都決戦の波紋>上


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
2018年の那覇市長選で、オール沖縄の支援を受けて出馬した城間幹子氏(左から3人目)と一緒に並ぶ玉城デニー氏(左端)、翁長雄治氏(同2人目)、知念覚氏(同4人目)=2018年10月20日、那覇市おもろまち

 「知念さんは自民ではなくオール沖縄から出るべきだ」。23日に投開票された那覇市長選の約4カ月前、自民党と「オール沖縄」勢力の双方から候補として名前の挙がっていた知念覚氏と、オール沖縄側候補として名前の挙がっていた翁長雄治氏が面会した。

 知念氏は翁長雄志前市長(前知事)の元側近で、雄治氏は次男。雄治氏はこう続けた。「もし自民から出るなら、僕がオール沖縄から出ることになるだろう」

 この時、知念氏は「今のオール沖縄は当初の色が薄くなっている。もう一度しっかり立て直すか、次をにらんで何かをするか。この部分をしっかり見極めた方が良いんじゃないか」と応じた。

 2人は2018年の那覇市長選では並んで立ち、城間幹子市長を応援していた。だがオール沖縄の枠組みから経済界や保守層が抜けていき、名護市長選では「県と国の裁判を見守る」とする渡具知武豊氏が再選した。辺野古移設反対を明確にする現在の政治姿勢と体制を維持すべきか、再構築すべきか―。

 「オール沖縄」の在り方に対する考え方の違いは、次第に関係者の間で顕在化していった。方向性の違いは時間経過と共にさらに浮き彫りに。共にオール沖縄陣営で並んでいた知念氏と翁長氏が那覇市長選で相対することになった。

続きはこちら>>「オール沖縄と自民で知念氏を」受け入れられなかった城間氏の当初案 翁長家頼りの選挙戦

◇    ◇

オール沖縄勢力が重要視していた県都那覇の市長選で大敗した。その背景や影響を探る。 ('22那覇市長選取材班)