世界のウチナーンチュ大会、1990年の第1回大会事務局に勤務…今も変わらぬ夢 赤崎さん、第7回大会の成功願い29日に音楽祭


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第1回の世界のウチナーンチュ大会実行委員会事務局で勤務していた赤崎隆三郎さん(左)と、音楽イベントの準備をしている沖縄ゆいピアノネットワーク代表の渡久地義幸さん=24日、名護市港

 【名護】NPO地域交流センター理事の赤崎隆三郎さん(70)は、1990年開催の第1回世界のウチナーンチュ大会の実行委員会事務局に勤務し、草案づくりから関わった。当時使っていた名刺を見ながら「将来的には『琉僑』をつくりたい」と当時からの夢を語る。第7回大会を前に、名護市内で29日、地元の小学生や大学生らが出演する音楽祭を開催する。

 赤崎さんは米統治下の奄美大島出身。大会事務局員が使っていた名刺は月桃を使った紙でできており、赤崎さんが30年以上保管していた。広告代理店から出向し、県庁舎内で西銘順治知事の部屋の後ろにあった事務局で、大会準備に奔走した。「沖縄が自立するには、世界のウチナーンチュと経済的なつながりを深めることも重要だ」と強調し、第7回大会の成功を願う。

 音楽祭には、市などを通して海外の人の参加も呼び掛けているといい、やんばるの子どもたちの音楽を内外に届けたいと意気込む。一緒に音楽祭を主催する沖縄ゆいピアノネットワークの渡久地義幸さん(65)は「やんばるを音楽で元気にしたい。海外の人も来てくれるようなイベントにしていきたい」と語った。音楽祭は名護市のネオパークオキナワで、29日午前10時から。ネオパークの入園料が必要。
 (長嶺晃太朗)