両牛とも得意の「屋外」結びの一番に注目 日建爆撃vs島尻宝山 30日に本部中75周年闘牛大会


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日建爆撃
島尻宝山

 【本部】本部中学校創立75周年記念資金造成闘牛大会(本部闘牛組合主催、琉球新報社共催)が30日午後1時から、本部町の多目的広場闘牛場で開かれる。結びの一番は、元徳之島軽量級王者の日建爆撃(元ピカチュウ、隆闘星)と、同じく徳之島で活躍した荒技牛の島尻宝山(元宝山)が対戦する。ともに前回戦では戦意を見せずに不戦敗しているが、屋外の取り組みを得意としている両牛だけに復帰戦に注目が集まる。大会では豪華景品が当たるお楽しみ大抽選会も予定されている。

 徳之島で7勝1敗の成績を残した元徳之島軽量王者の日建爆撃は、角合わせと同時に繰り出す強烈な割り技からの腹取り速攻を得意とする。沖縄での戦績は3勝2敗。興波小力と琉仁シロヒゲ、黒猿をいずれも短期戦で制した。

 屋内での取り組みに苦手意識があるのか、うるま市の石川多目的ドームで対戦した雷神逞真王、新力鼠には闘争心を見せることなく敗戦している。

 対する島尻宝山は、掛け技からの速攻を得意とする。これまで33分を超える長期戦も経験しており、粘りに定評がある。ことし4月のあげな闘牛大会では、元徳之島軽量級王者の龍馬を相手に15分余りの長期戦で勝利をつかみ取った。

 一方で日建爆撃と同様に屋内取り組みでは戦意を見せず敗走することもある。

 割り技の日建爆撃に、掛け技の島尻宝山と得意技が異なる両牛が屋外でそれぞれの実力を発揮した取り組みを展開できるかが見どころだ。
 (新垣若菜)