アルゼンチンのパレードには那覇西高校国際人文科の1、2年生で、スペイン語を学んでいる生徒約50人が参加し、アルゼンチンの伝統舞踊「チャカレラ」を披露した。県系人を含む総勢約110人は、サッカーの応援歌や国名を叫びながら、リズムを取り行進を盛り上げた。
アルゼンチンの県系3世の國吉ガブリエラ教諭(55)は、同校などでスペイン語を教える。「生のスペイン語に触れ、(海外の)県人会も沖縄の文化を大切にしていることを見せたい」と、生徒のパレード参加が実現した。
生徒は県系2世らが手作りした水色のスカートとスカーフを身にまとって踊った。県費留学生の呉屋マリエラさん(35)が指導にあたったのは3時間だけ。生徒たちは、呉屋さんが残したビデオを見ながら自主練習に励んだ。
2年の仲村杏(あんじゅ)さん(17)は「踊れるか心配だったけど呉屋さんのおかげで楽しく踊れた。パレード中もアルゼンチンの人に話しかけられたり、一緒に写真を撮ったりして楽しかった」と笑顔だった。
呉屋さんは「地元の人とアルゼンチンの人が一緒にパレードに参加できて幸せだ」と話した。
(比嘉璃子)