那覇市の沖縄県立図書館(宮城威館長)は10月26日、台北駐日経済文化代表処那覇分処(王瑞豊処長)が寄贈した台湾関連書籍が並ぶコーナーを開設した。同館と那覇分処は覚書を締結し、書籍の活用について確認した。
台湾コーナーは、米国や上海、韓国など各国の情報を紹介する同館4階の「多文化エリア」内に設置。那覇分処が中琉文化経済協会などの協力で同館に寄贈した台湾関連書籍計1034冊の一部が並ぶ。台湾の歴史や観光、児童書など多様なジャンルで、日本語の書籍もある。書籍は定期的に入れ替えるという。
王処長は「沖縄と台湾を結ぶ飛行機の運航が再開し、人的往来が活発になる。台湾の歴史や文化への理解を深めるために書籍を活用してほしい」とあいさつした。宮城館長は「県民に台湾の歴史や文化を紹介し、語学学習にも役立つ情報を提供していく」と語った。コーナー設置に合わせ、台湾関連書籍100冊を紹介する「台湾展」も開催している。
(赤嶺玲子)