琉球新報社 
【北中城】かぶらないから「あふぁーしない」―。沖縄県北中城村を拠点にオリジナルTシャツの製作・販売を手掛けるGROWTH（喜納宏史代表）が作る「はいさいウェア」が、じわじわと人気を集めている。見た目はかりゆしウエア。しかし紅型柄などを自分でデザインすることができるカスタマイズ制で、世界に一つのシャツを作ることができると話題だ。
2018年から販売を始め、2千枚を売り上げた。製作のきっかけは、従業員の家族だったという。職場の研修会に正装で参加するよう求められたところ、工場勤務のためかりゆしウエアを持っておらず、また1年に一度着るか分からないため買い渋った。そこでかりゆしウエアのようなシャツになるようGROWTHでシャツをプリントし、着ていくと好評だったという。手応えを感じた喜納代表は、販売を決めた。
“あふぁーしない”（気まずくならない）が、はいさいウェアのキャッチコピーだ。喜納代表自身、集まりで着ていったかりゆしウエアが、3人とかぶった経験があるという。「かぶったら恥ずかしい。金額も分かるので…」と苦笑いする。
柄部分はプリントのため、幅広いデザインに対応する。子どもが描いた絵を持ち込み、柄部分にプリントする客もいたという。1枚からオーダーできるため、世界に一つのシャツができる。職場の制服として注文を受けることも多いという。喜納代表は「オリジナルデザインで選択肢が増える。若い人にも満足してもらえるはずだ」とアピールした。注文は1枚7700円から。デザインのサンプルも用意している。問い合わせはGROWTH、電話098（923）0700。
（石井恵理菜）
