【名護】沖縄県名護市辺野古の新基地建設中止を求める集会「県民大行動」(辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議主催)が5日、辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で開かれ、766人(主催者発表)が参加した。県内各地から集まった参加者らは横断幕やのぼりを掲げ、建設阻止への決意を語った。
糸数慶子共同代表が「島全体が要塞(ようさい)化されていく。宮古、与那国、石垣など離島の日米訓練を止めよう。辺野古の問題は世界が知ることとなったが、沖縄だけの問題ではないと伝え、埋め立てを阻止していこう」と呼びかけた。
玉城デニー知事のあいさつが届けられ、参加者が「住民の命を守ることは行政の義務であり、知事として冷静かつ平和的な外交・対話に取り組むことを訴えていく。ともに頑張ろう」と代読した。
各地区の代表者や国会議員、県議らもマイクを握った。南城市から参加した男性(73)は集会後、「近海で紛争が起きると基地があるところが狙われる。軍事基地を増やし、沖縄戦の体験者を苦しめることに憤りを感じる」と述べた。
(増田健太)