JAおきなわ(前田典男理事長)は21日までに、2022年度の花卉(かき)の出荷本数と販売金額の見込みを発表した。キク類の出荷本数は前年度比5.8%増の7779万2千本、出荷額は同7.8%増の25億9464万円が見込まれる。12月出荷分は台風の影響や雨が続き、生育遅れで減産が予想される。資材代高騰で生産コストがかさみ一部を価格転嫁したことで、販売額の増加要因になった。
21年度の実績は7352万1千本(24億643万4千円)だった。花卉ブランド「おきなわの花」の主力であるキク類はJAの花卉販売高の約7割を占め、中でも小菊は出荷本数・販売金額ともに全国1位となっている。
正月需要に向けた12月分の出荷は1800万本(販売額6億2450万円)で、前年同期と比較すると本数で3.6%減、販売額で12%増。担当者は、生産コストが上がり「販売価格を10%か、それ以上上げる取り組みをやっている」と説明した。
2月に本格出荷となるトルコギキョウは、22年度出荷見通しが240万本、販売金額4億2千万円を見込む。
(當山幸都)