沖縄の観光客、10月は63万人 前年比2倍 旅行支援や全便運航などが押し上げ 国際線で外国客も


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観光客が歩く那覇市の国際通り(資料写真)

 沖縄県文化観光スポーツ部は25日、10月の入域観光客数が前年同月比約2・1倍の63万700人だったと発表した。新型コロナウイルス拡大前の2019年同月比では25・9%減だが、国内客のみの比較では7200人増えて、コロナ拡大後では初めて19年の同月を上回った。

 前年はゼロだった外国客は2700人となった。10月は新たに台北路線2社、香港路線1社の就航があったことから、2カ月ぶりに外国客数が計上された。

 県は、10月の入域観光客数の増加の理由に関して、行動制限のない状況が継続していることや11日からの全国旅行支援により需要喚起がなされたこと、各航空路線が全便運航となったことなどを挙げた。

 7―9月期の観光収入について、対前年同期比約3倍の2097億円となったと報告した。人泊数は同2・7倍の617万人泊で、国内客の平均泊数は前年の3・07泊から3・54泊に伸びた。観光客1人当たりの県内消費額は同25・8%増の12万272円だった。

(與那覇智早)