兵庫県出身の戦没者の名前が刻まれた「のじぎくの塔」と、沖縄戦当時の県知事の島田叡(あきら)氏(兵庫出身)や県職員らを慰霊する「島守の塔」で29日、慰霊祭が行われた。糸満市摩文仁にある両塔の前で、玉城デニー知事と斎藤元彦兵庫県知事、両県の県議、兵庫県遺族代表らが出席した。
沖縄と兵庫の友愛提携50年を記念して行われ、記念植樹と平和を象徴するオオゴマダラの放蝶も行われた。
献花後、島田叡氏事跡顕彰期成会の嘉数昇明会長は「沖縄は今年復帰50周年を迎えたが、同時に兵庫県との友愛提携も50周年となる。今後も交流を深めながら絆をつなげていきたい」と述べた。
兵庫県の斎藤知事は「友愛50周年の節目に県知事として初めて沖縄を訪れることができ、とてもうれしい。今後も沖縄と兵庫の交流を深める取り組みに力を入れていきたい」と話した。
(普天間伊織)