宮城嗣吉文化観光スポーツ部長は9日、観光需要喚起策の全国旅行支援(おきなわ彩発見NEXT)の地域クーポンの利用実績について、10月11日の開始時から11月30日までで約460万枚(46億円)が消費されたと明らかにした。同日の沖縄県議会一般質問で大浜一郎氏(沖縄・自民)に答弁した。
地域クーポン加盟店は、観光事業者を支援するという事業の趣旨を踏まえ、土産品店、観光体験観光施設、交通機関、飲食店など幅広い業種を対象としており、県内では約3千店舗がキャンペーンに参加している。
配布したクーポンの利用率は97・3%となっていることから、宮城部長は「利用者のニーズ、利便性を満たしているものと認識している」と話した。
割引率を見直した上で、11月25日に国が地域クーポンを原則として電子クーポンにすると発表したことを受け、県は年明け以降の再開に間に合うよう、電子クーポンの活用実績のある事業者と協議調整を進めている。一方で、スマートフォンを使えない利用者がいることも考慮し、紙でも対応できる仕様を検討しているとした。
(與那覇智早)