「先住民族」撤回を求める陳情に賛成多数 豊見城市議会 沖縄


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
豊見城市役所

 【豊見城】豊見城市議会(外間剛議長)は22日、12月定例会最終本会議で「沖縄の人々を先住民族とする国連勧告の撤回を求める意見書の採択を求める陳情」を賛成多数(賛成9、反対7、退席4)で採択した。傍聴席では採択しないことを求める琉球先住民族まぶいぐみぬ会の与那嶺貞子さんらが、審議を見守った。

 陳情は「沖縄の人々で先住民族との認識を持つ人は極めて少数派であり、国連の勧告は誤りだ」などと指摘。その上で、日本政府に勧告の撤回を求める意見書を採択し提出することを求めた。

 与那嶺さんらは、市役所前で不採択を求める意思を示すためのスタンディングなどをした。採択後、「アイデンティティーは人それぞれで、議会が先住民族ではないと決めるようなことはおかしい」と疑問を投げかけた。
 (照屋大哲)


▼「沖縄の人々は先住民族」国連勧告の撤回陳情を否決 西原町議会

▼「沖縄県民は先住民族」とする勧告の撤回を 宜野湾市議会が意見書可決

▼「沖縄人の主張阻む」国連勧告撤回陳情 東京で考える集い

▼琉球諸語「消滅の危機」国連で訴え 米軍の性暴力の報告も