訪ねてきた高齢者…実は行方不明者だった 保護し自宅に送り届けた2人に「小さな親切」実行章


社会
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「小さな親切」実行章の賞状を受け取る神里美沙子さん(左)と上江洲幸子さん(右)、推薦者の仲村正樹さん(中央)

 【八重瀬】公益社団法人「小さな親切」運動本部からこのほど、道に迷った高齢者を保護し自宅に送り届けた八重瀬町の上江洲幸子さん、神里美沙子さんに、行政書士の仲村正樹さんを通して「小さな親切」実行章が贈られた。

 同町外間の上江洲さん宅に、那覇市から道に迷って訪ねて来た高齢者を保護した。近所の神里さんに声をかけ、2人で連携して高齢者を那覇市真地団地の自宅まで無事送り届けた。

 真地の家族は警察を呼んでパトカーも到着しており、家出人手配中だった。そこへ当の本人がけがもなく帰宅したので、驚いた家族からは感謝の言葉が寄せられ大変喜ばれた。

 上江洲さんは「しぐさなどから認知症に違いないと判断し、神里さんに声をかけて車を出してもらった。その間に老人の家を聞き出すなど連携した結果、うまくいった。老人がパニックにならないように落ちつかせるよう対応したのがいい結果につながった」と喜びを語った。
 (喜屋武幸弘通信員)


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