11月の沖縄、観光客67%増61万人 外国人1万人超す コロナ以降初


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 沖縄県文化観光スポーツ部は23日、11月の入域観光客数が前年同月比約67・1%(24万7千人)増の61万5千人だったと発表した。うち前年同月はゼロだった外国人客が1万2100人となり、コロナ禍後初めて1万人を上回った。

 観光客数はコロナ前の2019年11月比では23%(18万4200人)減だったが、国内客だけでみると0・5%(2800人)増の60万2900人となっており、2カ月連続で19年の数字を上回った。

 行動制限のない状況が継続し、全国旅行支援で観光需要が喚起されたことで、各航空路線の全便運航や一部路線で増便が実施されるなど好調に推移した。11月は那覇空港国際線の台北、香港路線で就航便の追加があった。

 県は今年度の入域観光客数目標を610万人としていたが、11月の時点で422万人と目標の約7割に達していると報告した。国際クルーズのガイドラインが11月15日に策定されたことを受け、今後受け入れ体制の整備に取り組む。

 新型コロナの新規陽性者数が増加傾向にあることから、金城康司観光政策課長は「若い世代の受験など大切な時期がこれから来る。人の移動が活発な年末年始に向けて感染対策に万全を期してほしい」と呼び掛けた。

(與那覇智早)