降下訓練反対から翻意のうるま市長に、市民らが説明求める 議会答弁と同じ内容「矛盾点答えていない」


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うるま市役所

 【うるま】中村正人うるま市長が津堅島訓練場水域での米軍パラシュート降下訓練へ反対の立場を翻意したことについて、うるま市島ぐるみ会議は27日、市役所を訪れ、市長に説明を求めた。市民23人が参加し、質問した。中村市長は市議会などの答弁と同じ説明を繰り返した。市民らは「矛盾点に全然答えていない」などと怒りの声を上げた。

 立場を変えた理由を問われた中村市長は「国会で大いに議論していただきたい。事故があった場合抗議する」と従来通りの返答に終始。再度面談を求められると「市議会を通じて市民に答えていきたい」と述べた。

 津堅島にルーツを持つ赤嶺智江さん(69)=うるま市=は「水域は漁師にとっての職場であり、生活の場だ。想像力を持ってほしい」と訴えた。久高将雄さん(77)は地元の漁業協同組合に説明の場を設ける必要性を訴え、「地元の声を取り上げてほしい」と要望した。
 (古川峻)


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