「子どもに我慢ばかりさせている」「希望に応えてあげられず胸が苦しい」…物価高、ひとり親から切実な声 しんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄の調査


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 物価高がひとり親家庭に与える影響について、しんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄(秋吉晴子代表)が実施した調査で、約半数が米を買えない経験をし、4割近くが公共料金などを滞納したことがあることが分かった。調査の自由記述欄に寄せられた声を紹介する。

▼物価高、ひとり親直撃 「米買えず」半数経験

Q:経済的な理由で買えないものがあると答えた方へ。買えないものがあるとお子さんにどんな影響がありますか。

・学校に行きづらい。同級生からの視線が怖い(就学前1人 中学生1人 高校生1人、無職)

・穴の空いた靴や上履きでからかわれて嫌な思いをさせてしまった(小学生1人、パート・アルバイ ト)

・ サイズアウトしてるものばかり着ていることが多く、ご飯は栄養的に多分足りてないことが多い 、野菜お肉お魚が 高いので買えない(就学前2人、無職)

・ 牛肉が高くて買えなかったり、野菜も安い物だけというように栄養が偏っていると感じ、子供にも食生活で影響を与えていると感じる。本人が通いたいと話している学研や、運動教室など通わせてあげることが出来ず、周りとの差を感じる。(小学生1人、無職)

・ 学校で使う物も買えなくて、我慢ばかりさせている。(小学生3人、中学生1人、パート・アルバイト)

・子供の希望に応えてあげられないことに胸が苦しくなる。(中学生1人、派遣・契約社員)

・食卓が寂しくなると気持ちが滅入る。最近果物食べてないと言われてビックリした。無意識だったが買い控えていたのに子供の言葉で気がつく事になっていた。(未就学児1人、中学生1人、派遣・契約社員)

・どんなにセールを利用しても、以前より物価が上がっている。布団が破れても新しいものに変えることは難しい。出来ることのギリギリまでやっているが、好転するには収入を増やすしかない。掛け持ちを考えているが、子供の事に手がかけられなくなる不安もある。収入を増やしても税金も増えるだけ。1人で何が出来るのか悩みます。今まで対処してきた分、周りのように旅行するくらいの夢も見てみたいが、まだまだ対処を考える生活が続くことが辛く感じる。(小学生2人 中学生1人 高校生1人 その他の学校に通学中5人、臨時・非常勤職員)

Q:あなたは物価高による影響について、政府や自治体に要望・ご意見がありますか。

・物価高の時期は、児童扶養手当の増加支援をしてほしい。(小学生1人、パート・アルバイト)

・どんどん首を徐々に絞められていっているような不安がずっとあります。生きるのは大変なのですが子供達の為にと思えば頑張れています。もっと、生きやすい世の中になってほしいですね。(未就学1人、小学生2人、パート・アルバイト)

・児童扶養手当を増やして欲しい。何故同じ1人の子供なのに2人目から減らされるのかが理解できない。(小学生1人、 中学生1人、高校生1人、パート・アルバイト)

・家賃補助や学童習い事などの補助、税金、保険料減額など、支出を減らしてほしい。収入が増えないので苦しい。(小学 生2人、自営業) 

・学校にかかわることは無償にしてほしい。給食、PTA、教材費等。(中学生1人、派遣・契約社員)

・ 正直、現金支給が欲しいです。政府は対策しているつもりなのかもしれませんが、なにも助かっていると感じられません。物価が上がるばかりで給料は上がらない。まだコロナの影響で、少しの風邪症状でも休んで様子見しなければいけない会社の決まり。どう頑張っても足りないんです。子供にみじめな思いはさせまいと思ってはいますが、友達が持ってるから自分も〇〇が欲しいとか、友達が〇〇でご飯食べたみたい!自分も今日の晩御飯はそこに行きたい!など外食をねだられたり、り前のように言われると、いい加減にして!言う事聞けない子はいらない!と強く当たってしまったりして、子供は悪くないのに 自分で情けないです。給料が上がるように企業に働きかけるとか国はできないんですかね。(未就学児1人、派遣・契約社 員)

・一時的な手当てではなく、働いたら生活出来るだけの賃金を上げて欲しい。(小学生2人、中学生2人、高校 生1人、臨時・非常勤職員)