スペシャルマッチ、イーグル王が9秒で圧勝 新春北部大闘牛 沖縄・今帰仁


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 【今帰仁】2023年の沖縄闘牛の先陣を切る「新春北部大闘牛大会」(北部闘牛組合主催、琉球新報社共催)が1日、今帰仁村営闘牛場で開かれた。結びの一番は古堅モータース☆邁天が角合わせ直後に敗走し、わずか9秒でイーグル王が勝利した。イーグル王はこれで5連勝となった。

シーの2番で、互いに押し合う琉仁鍬刀と清風パンダ羅生=1日、今帰仁村営闘牛場

 直近の取り組みも不戦敗していた古堅モータース☆邁天。復帰戦に期待がかかったが、今回も戦意を見せることができなかった。イーグル王は、2021年の全島大会重量級での唯一の黒星以降、安定した強さを見せ、勝利を重ねている。

 シーの2番では、琉仁鍬刀が清風パンダ羅生を相手に、上向きの角を生かした打撃からフェンスに打ち付けるような派手な腹取りを繰り出した。いったんは旗が上がるも、清風パンダ羅生が戦意を示し試合再開。しかし清風パンダ羅生のダメージが大きく、琉仁鍬刀が1分42秒で勝利し、沖縄デビュー戦を白星で飾った。

 晴天に恵まれ、屋外にある闘牛場には老若男女で埋まった。家族と観戦した川島幸夫さん(39)=名護市=は「琉仁鍬刀の戦いが迫力があった。2歳の娘も怖がらず楽しんだようで良かった」と話した。

 優勝と各賞は次の通り。

 【優勝】イーグル王
 【殊勲賞】平田號竜成
 【ゆかり賞】琉仁鍬刀
 【敢闘賞】峯電機龍心王

(岩切美穂)