<沖縄企業年頭あいさつ2023>JTA、オリオンビール、リウボウホールディングス、かりゆし、沖縄都市モノレール


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 2023年を迎え、県内の多くの企業は4日が仕事始めとなり、気持ちを新たに業務に取りかかった。20年から続く新型コロナウイルス禍から4年目を迎える中、県内では感染防止対策を取りながら経済活動を再開する「ウィズコロナ」が進む。一方で人手不足や物価高といった課題にも直面している。先行きが不透明な状況でも前を見据えた事業展開を目指す、経営者の思いを紹介する。


新たな道を拓く年

 野口望日本トランスオーシャン航空社長 昨年はお陰さまで創業以来のご搭乗旅客数が累計1億人を突破した。ご利用のお客さま、ご支援いただいている地域の皆さまへ感謝するとともに、今年も安全運航はもとより、「沖縄のために何ができるか」を考えた事業運営を行う。変化に流されるのではなく、こちらから良い変化を起こしていく年にしたい。

 

沖縄から世界を笑顔に

 村野一オリオンビール社長 昨年、県産ビール酵母から「オリオン ザ・プレミアム」が誕生した。本商品のスローガン「世界に誇れる沖縄を、もうひとつつくろう。」を軸に、オリオングループのブランドを刷新していく。沖縄の笑顔、世界の笑顔のためにグループ一丸となってまい進したい。
 

独自性の追求

 糸数剛一リウボウホールディングス会長 コロナ禍や物価高などで、大きく変化した消費環境やライフスタイルに対して、リウボウブランドでしか表現できない独自性を追求していく。そして世界軸のマーケットを視野に、地域の商材を地域の生産者と一緒に販売する地域完結型のビジネスモデルの確立に取り組んでいきたい。
 

光の未来へ

 玉城智司かりゆし社長 これまで新型コロナウイルスの世界的な蔓延(まんえん)により人流と交流を伴う観光は大打撃を受けたが、ようやく光が見え始めた。沖縄の観光は新たなステージに入ろうとしており、我々も今年の干支「卯」年にあやかり、積極的に新しいことにチャレンジしつつ光の未来に向かって飛躍・向上していく。
 

開業20周年

 渡慶次道俊沖縄都市モノレール社長 2003年8月10日に開業したゆいレール。県民の皆さまのおかげで本年、開業20周年を迎える。コロナとの共生も見え始める中、本年は3両化事業、駅舎の観光資源としての整備に取り組むほか、沿線外のお客さま利用促進策を展開し、将来を見据えた実りある一年にしたい。