泡盛の観光活用へ体験ツアー 本部町で第1回、7人がモニター参加 古酒の試飲や地元食材を堪能 沖縄県酒造組合が主催


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 【本部】本部町の山川酒造などで12月16日、県酒造組合が主催のモニターツアー「泡盛ツーリズム」(運営・国際旅行社)の第1回目となる北部エリアの体験プログラムが行われた。ツアーは観光庁の事業の一環で、沖縄の地酒「琉球泡盛」を活用した沖縄独自の観光資源コンテンツ創出を目的に、12月から1月下旬まで県内の各地域で12回が予定されている。

本部町での「泡盛ツーリズム」モニターツアー参加者ら

 

 当日はあいにくの雨だったが事務局として、国際旅行社の新里聡さん、県酒造組合から菅原大誠さんと2022年度の泡盛の女王神山聖加さん、本部町観光協会会長當山清博さん、ヒルトン沖縄瀬底リゾートのセールスマネージャー有銘将さんらがチームを組み運営、7人のモニター客が参加した。移動は全行程、タクシーを利用した。

 本部町のミカン農園で名物の種なしシークヮーサー狩りをした後、桜の名所をガイドの説明を聞きながらドライブし、山川酒造所に行き、酒蔵見学とテイスティングをした。

 山川酒造所は地元の湧水を使用して泡盛を製造している。古酒造りにこだわりを持ち、貴重な50年ものの古酒も販売している。酒蔵見学の後には、テイスティングで20年ものの古酒をはじめ酒造所自慢の複数銘柄を飲み比べた。続いて地元の居酒屋で、泡盛とシークヮーサーのおいしい飲み方で地元食材の料理を楽しんだ。

 神戸から家族で本部町に旅行に来て参加した藤尾武さん(57)は「酒造所で20年ものの古酒も試飲することができた。とても満喫できました」と笑顔で話した。息子の優人さん(25)は「ずらりと並んだ50年近い泡盛の古酒がめが壮観だった。泡盛と本部町がますます好きになりました」と話し、このツアーでしか体験できない貴重な時間を楽しんだ。
 (比嘉陽子通信員)