マジックのアイテムはちんすこうや沖縄そば ?!「デビッドちんすこう」念願だった沖縄での初ワンマンライブ「頑張ったらいいことある」


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テーブルを宙に浮かばせるマジックを披露するデビッドちんすこうこと多和田圭作さん=北谷町のライブハウスモッズ

 【北谷】沖縄県宜野湾市出身のマジシャン「デビッドちんすこう」こと多和田圭作さん(35)のライブがこのほど、北谷町のライブハウスモッズで開かれた。大阪で活動する多和田さんにとって目標だった、沖縄での初のワンマンライブが実現した。同級生や地元のファンでいっぱいになった客席を見渡し「念願がかなってうれしい」と笑顔を見せた。

 多和田さんは県内の大学を卒業後に大阪で就職した。仕事のストレスなどでつらい時期をマジックによって救われ、マジシャンを目指した。アルバイトを掛け持ちしながら修業を積み、大阪の居酒屋やマジックバーなどのステージで活躍している。

 今回のステージでは、ちんすこうや沖縄そばなど、沖縄のアイテムを駆使したマジックを披露した。複数のロープを1本につなぐマジックでは、人との出会いを表現。「いろいろな人との出会いが(自分を)成長させてくれた」と感謝した。

 コロナの影響でステージの仕事がなくなった時もあった。苦労したこれまでを振り返り「絶対諦めないで頑張っていたら、いつかいいことがある。頑張っている人を応援する人になりたい」とメッセージを送った。

 母親とマジックを見に来た6歳児は、多和田さんからトランプのカードが入った未開封のペットボトルをもらった。「すごかった。驚いた」と目を丸くしていた。

(田吹遥子)