沖縄県内でディスカウントショップを展開するビッグワン(沖縄市、久保田安彦社長)はこのほど、鹿児島銀行(鹿児島市、松山澄寛頭取)を引受先とする「銀行保証付私募債」を発行し、1億円を調達した。泡瀬店(沖縄市)が20日に移転しプレオープンする予定で、移転資金に充てる。
私募債は少数の投資家を対象に直接引き受けする社債で、資金調達手法の一つ。「銀行保証付」は銀行が社債の発行事務を行う「財務代理人」と債務保証を行う「保証人」を担う。財務の健全性が求められ、固定・低金利で長期安定資金の調達が可能になる。
泡瀬店は面積の狭さや老朽化といった問題があり、移転を計画する中で同私募債の発行を決めた。発行日は昨年12月15日で、償還期間は7年。
久保田社長は「低金利でまとまった資金を調達できれば、企業の成長の助けにもなる」と強調した。
(小波津智也)