ガマフヤー・具志堅さんの映画「骨を掘る男」クラファン実施 監督は30代の奥間さん(那覇市出身) 日仏台の共同製作


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奥間勝也監督(左)と具志堅隆松さん(奥間さん提供)

 沖縄県那覇市出身の映画監督、奥間勝也さん(38)が遺骨収集ボランティアの具志堅隆松さんの活動を追ったドキュメンタリー映画「骨を掘る男」を制作している。編集・仕上げを行うポストプロダクションなどの資金を集めるため、300万円を目標にクラウドファンディングを13日に始めた。2月28日まで。

 撮影は2019年から始め、今年1月時点で約90%完成している。具志堅さんが住民や兵士が身を隠したガマや森などで遺骨収集する様子や、遺族との対話、遺骨が残る南部土砂を辺野古新基地建設の埋め立てに使わないよう政府などに求める活動を追った。

 大叔母を沖縄戦で亡くし、平和教育を受けてきた、戦後生まれの奥間さん自身も戦争の継承について向き合い、考える内容となっている。

 奥間さんは「具志堅さんがどう犠牲者と向き合い、遺骨収集しているのか、観客の皆さんに感じてもらえる映画になると思う」と話す。

 作品は日本・フランス・台湾の国際共同製作。詳細は「骨を掘る男 クラウドファンディング」で検索できる。

(中村万里子)