新年、琉球芸能で華やかに 北米県人会が3年ぶりに祝賀会


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北米沖縄県人会の新年宴会でエイサーを披露する出演者=アメリカ(比嘉朝儀さん提供)

 北米沖縄県人会の新年宴会が15日、カーソン市のコミュニティセンターで3年ぶりに開催された。コロナ禍や当日の雨嵐の影響で参加者は例年より半減したが、元沖縄県人会長・比嘉朝儀によると317人が集まって新年を祝った。

 古典音楽斉唱の「かぎやで風節」で始まり「恩納節」「御縁節」、宮城流豊舞会の舞踊「踊りくわでぃさ」と続いた。神谷エドワード県人会長はあいさつで、理事や役員、各部の部長と会員の協力・サポートに感謝した。カリフォルニア州議会アル・ムラツチ下院議員、在ロサンゼルス総領事館の栗原暖子領事、南加県人会協議会の北垣戸和恵会長が祝辞を述べた。

 表彰状の贈呈式では、婦人部長の島美恵子さん、理事の喜屋武久美子さんとハロルド・カメヤさんに感謝状が手渡された。長年、県人会に尽力したヘリーン・島根さんに功労賞が贈呈された。

 宮城流能松会の舞踊「初春の舞い」や、花城エミ子琉球民謡研究所の「トシンアラタマティ」と「花遊び」も披露された。眞境名本流愛元会の古典女舞踊「本貫花」の出演があり、西川あつ子琉球民謡研究所の「ウチナー」などが好評だった。カラオケでは桃原昌夫さんの「橋」が会場を盛り上げ、琉球国祭太鼓の「久高万寿主」「島歌」「ミルクムナリ」でクライマックスに達し、カチャーシーで会場が沖縄ムードに包まれた。
 (当銘貞夫ロサンゼルス通信員)