銀竜白鳳、強烈な割り技で勝利し2連勝 あげな組合闘牛大会


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望叶天龍に得意の割り技で攻勢を仕掛ける銀竜白鳳(左)=29日、うるま市の安慶名闘牛場

 あげな組合闘牛大会(主催・あげな闘牛組合、共催・琉球新報社)が29日、うるま市の安慶名闘牛場で開かれた。新鋭牛同志の対決として注目を集めたシーの1番は、銀竜白鳳(元・白鳳18)が望叶天龍に対し、11分36秒で強烈な割り技からの腹取り攻撃により勝利した。

 序盤は、望叶天龍の左右からの掛け技が威力を発揮して互角の接戦となった。しかし時間が経過すると同時に、望叶天龍の守備が限界に達し、最後は銀竜白鳳が押し出して勝利を手中に収めた。銀竜白鳳はこれで2連勝を果たした。

 またシーの10番は、2021年10月のあげな闘牛組合結成記念大闘牛大会での対戦以来、15カ月ぶりのリターンマッチ封切特番戦となった。元沖縄軽量級全島一牛のファイティング大吉に対して、軽量級実力牛の黒猿が前回の屈辱を晴らすため、リベンジ戦を挑んだ。

 序盤からゆっくりした対戦となり、前回大会より20分近く長い46分59秒に及ぶ長期戦となった。観衆はどちらが勝利を挙げるかひやひやしながらの観戦となった。大接戦に大きな声援が送られた。結果は前回勝利牛のファイティング大吉が再び勝利を収め、全盛期に劣らぬ強さを見せつけた。久々の野外での闘牛大会に、多くの観衆が集まりにぎわった。

 各賞は次の通り。

 【優勝】銀竜白鳳
 【殊勲賞】翔龍王
 【敢闘賞】ファイティング大吉

 (平川康宏通信員)