麦の穂青々、伊是名島の風に揺れ 麦「ミナミのカオリ」4月に収穫予定 沖縄


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青々とした麦の穂=7日、伊是名村伊是名の神山利和さんの麦畑

 【伊是名】久しぶりの晴天で暖かい日差しが差し込む小春日和となった7日、沖縄県伊是名村の伊是名城山の麓にある神山利和さんの麦畑では青々とした麦の穂が元気よく伸びて、緩やかな風を受けて並んでいた。

 この麦は「ミナミノカオリ」という品種で、神山さんの自宅の畑で試作し始めてから10年となる。伊是名区1丁目1番地であるこの地に植え始めて6回目の収穫となり、4月初旬に収穫を予定している。

 若々しさを感じる青い麦の穂が揺れて立ち並ぶ美しい光景は、春の訪れを感じさせ、伊是名玉御殿など重要な島の史跡のある風景をより一層魅力的にして、訪れる人の視線を奪っている。今期は前期より麦を植える密度を高くしており、収穫量の増加が期待される。

 収穫した麦は小麦粉に加工され、神山さんの営む「菓子の島かみやま」で販売しているパンやケーキに混ぜている。クッキーやパイなどの製品も開発し、お土産としても人気だ。神山さんは「ぜひ、島で育った麦の味を味わってください」と笑顔で話した。

(比嘉陽子通信員)