県高校新人体育大会のゴルフ競技が4日、オリオン嵐山GC(男子6570ヤード、女子6090ヤード、パー72)で行われ、男子は3アンダーの富本虎希(興南)が頂点に立った。女子は1年生の仲西菜摘(宜野座)がイーブンパーで回り、栄冠を手にした。
友人の助言で復調 仲西
女子の仲西菜摘(宜野座1年)はスタートの1番で約2メートルのパットを沈めて手応えをつかんだ。「すごくいい感じで、アンダーも目指せると思った」。前半は1バーディー2ボギーとなったが、後半は2バーディー1ボギーと持ち直してイーブンに。女子のトップに立ち、「パーだったのは悔しいけど今の自分ではいい方かな」とうなずいた。
9月の国民体育大会から「ショットもアプローチもパターも調子が悪かった」。復調に向けた道筋を開いたのは友人のアドバイスだった。「(友人に)パターのこつを聞いたらラインに出すように転がすイメージと言われた」。最初のパットでさっそく実行すると、「いいかもしれない」と好感触があった。
スタートこそボギーとなったが、その後はパーセーブし、5番は約4メートルのパットを沈めて最初のバーディーを奪った。パー3の11番は1打目をピンそばにつけると、約6メートルのバーディーパットを入れた。
「優勝を意識した」と言う17番をボギーとし、最終18番で狙っていたバーディーを取れなかったことに「メンタルがまだまだ」と反省もある。一方で「パターはすごくいい。ショットの練習をしたらアンダーも出せる」と不調脱却の兆しも見えた。次に見据えるダイキンオーキッドレディスの本戦出場に向けて、「猛練習します」と誓った。(平安太一)
「充実した1年」、有終締め 富本
男子の富本虎希(興南2年)は4バーディー1ボギーと安定したプレーで初優勝を決めた。「最近は調子が悪くて不安もあったけど、それなりにまとめられた」と安堵(あんど)の表情を見せた。
4バーディーのうち3つはパー5でつかんだ。「ウッドの調子が良かった」とセカンドショットをグリーン近くにつけ、パットでうまく寄せて好機を生み出した。大会前に調子を落としていたアイアンも、ショットの際の足のポジションを修正することで「少しずつ良くなっている」と言う。
今大会が年内最後の試合になる。8月の日本ジュニア選手権で2位に入るなど全国でも高い実力を証明し、「今年は充実した1年だった」と表情は明るい。
来年に向けて強化のポイントに挙げたのは、体力面とショットの精度、グリーン周りの小技だ。結果を残した1年にも満足することはなく、「課題を修正して全国を取ることしか考えていない」と力強い表情で話した。