【イメージ図】「中部東道路」実現したら何変わる?描く青写真 沖縄北インターから海中道路まで 期成会が発足、22日に決起集会 うるま


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昨年結成された中部東道路早期実現「うるま市期成会」の新垣壮大会長(中央)やメンバーら=6日、うるま市役所

 【うるま】沖縄自動車道沖縄北インターチェンジ出口付近からうるま市与那城の海中道路まで約10キロをつなぐ、高規格道路「中部東道路」の早期事業化を目指そうと、市商工会や市観光物産協会など外郭団体を中心に組織された期成会が発足した。22日に市民芸術劇場で決起集会を開く。国や県などに市民の声を伝えて実現へと働きかけていく予定だ。

 市都市政策課によると、中部東道路は昨年3月に国が改定した「沖縄ブロック広域道路交通計画」の構想路線に盛り込まれた6路線のうちの一つ。昨年6月に市、県、国の3者で連絡協議会を開いた。事業化されれば国か県が主体となって進める。

うるま市が作成した中部東道路のイメージ図

 完成すれば那覇空港から海中道路まで移動が55分となり、17分の時間短縮が見込まれるほか、中城湾港を結ぶ物流道路の強化や救急搬送時間の短縮、交通渋滞の緩和、島しょ地域の活性化などが期待される。

 市は2019年3月に市交通基本計画で中部東道路を市のまちづくりの骨格に位置づけた。県が進める本島南北軸と東西をつなぐ「ハシゴ道路ネットワーク」の空白地帯に、東西軸の道路として計画を構想した。

 期成会は昨年10月に発足。市商工会前会長の新垣壮大氏が会長に就任し、市商工会の石川満会長と市観光物産協会会長の石川裕憲会長がそれぞれ副会長に就いた。新垣会長は「市や市議会と三位一体となり、10年を目標に早期事業化を後押ししたい」と意気込んだ。
 (古川峻)