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東部海浜開発事業(潮乃森) 雇用創出に期待 <けいざい風水>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 私の職場がある沖縄市は、年々人口が増え続けている一方で県平均と比較して高い失業率が課題となっています。市面積の約35%を占める米軍基地等の存在によって新たな開発用地が不足している現状を踏まえ、沖縄市は雇用創出、街の活性化、高齢化の進展という課題解決のため、東部海浜開発事業(潮乃森(しおのもり))を中城湾港泡瀬地区で計画しています。「スポーツ」「健康・医療」「交流」をメインテーマとした開発に2018年から着手しています。

 主な施設として、宿泊施設、商業施設、健康医療施設、栽培漁業施設、臨海商業施設、多目的広場、人口ビーチ、マリーナ等の計画があります。沖縄市は「スポーツコンベンションシティ宣言」をし、活気と共感に満ちたスポーツ交流のまちづくりをめざし、コザ運動公園や県総合運動公園、沖縄アリーナと連携した地域に根差したスポーツ活動に取り組んでいます。

 東部海浜開発事業(潮乃森)で900メートルの人口ビーチを整備することにより、今まで沖縄市で行えなかった海水浴やビーチパーティー、ビーチスポーツやマリンスポーツが行えるようになります。これまで以上に県民・市民、観光客やスポーツ競技者などを集客することによって、スポーツによる健康づくりや市民の交流の場創出に加えて、新たな雇用創出による、沖縄市の完全失業率の改善が期待されています。

 24年度から人工ビーチも部分使用開始予定となっています。県内最大級のロングビーチへ足を運び楽しんでみてはいかがでしょうか。

(沖縄銀行泡瀬支店支店長 宮城悟)