石垣市への海外クルーズ船が再開へ 3年ぶり 来月8日から受け入れ


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 石垣港での外航クルーズ受け入れが3月8日に再開されることが決定した。17日、石垣市港湾課で開かれた沖縄県クルーズ船受入八重山地域協議会(下地敏之石垣市港湾課長)の第2回協議で、再開時期や受け入れ態勢について合意が図られた。同課によると石垣港での外航クルーズは2020年2月以来3年1カ月ぶり。全国では3月1日の清水港(静岡)に次いで再開第2号となる。

 同8日に入港する客船はウエステルダム号(8万2862トン、旅客定員1910人)で、台湾基隆―石垣―那覇―高知―横浜のルートで寄港予定。同課によると15日時点で3月は同船含め5回、4月は3回、5月は5回と計13回の外航クルーズの入港が予定されている。

 会議には市や県の港湾、医療、搬送、CIQ(税関・入国管理・検疫)関係者ら16人が出席。14日に開かれた県クルーズ船受入全体会議の内容を踏まえ、3~5月までの入港スケジュールや新型コロナウイルス感染者発生時の対応などについて合意形成が図られた。

 県が作成した受入対応のガイドラインによると、船医が陸上での治療が必要と判断した場合は那覇港または中城港湾での受け入れを原則とするが、緊急性を要する場合は石垣港で受け入れ、船内隔離や宿泊療養施設、病院で対応にあたる。

 新型コロナウイルスが感染症法の分類で5類に移行される5月8日以降の水際対策の緩和については未定となっている。

 市は3月の再開に向け、県のガイドラインに沿った受け入れ態勢の強化を図る。

(八重山毎日新聞提供)