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経塚公園のパークマネジメント 健康軸に地域活性目指す <けいざい風水>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 モノレール経塚駅が2019年に開通し、今年の10月ではや4年がたとうとしています。そのおかげもあってか、開通以降の経塚、前田地域の人口は増加傾向で推移しています。

 そしてその経塚駅周辺では現在、経塚公園の整備が進められています。浦添市では、モノレール沿線地域における新たな顔づくりの実現に向けた取り組みを図っており、この経塚公園が、公園まちづくり(パークマネジメント)の核となっています。

 浦添市は21年に「経塚公園まちづくり計画」を取りまとめ、「地域の健康づくりや市民の健康増進に資する『ヘルシーパーク』」という方向性を示しました。現在は、「浦添市公園まちづくり研究会」を立ち上げ、民間事業者で構成する「公民連携部会」と、地域住民や市民などで構成する「市民協働部会」の二つの部会により、公園まちづくりを進めています。

 また、「経塚公園社会実験」を公園予定地で行っています。運動や食などをテーマに多様な世代が楽しめるプログラムが企画され、運動教室やキッチンカーの出店など、来場者とともに今後の公園整備や利活用の参考にすることを目的に開催されました。今後ますます活発な意見交換を経て、地域住民や利用者の声を生かした公園まちづくりの実現に向けて動いていくでしょう。

 近隣には福祉施設も多いため年代を超えた交流や、JICA沖縄と連携した異文化交流の場の創生など、地域のみならず、地域の外からも人を呼び込める魅力あふれる公園になることを期待したいです。

(沖縄銀行経塚支店支店長 銘苅紀乃)