お彼岸用、沖縄県産キク出荷ピーク ANAカーゴが臨時便


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ANAカーゴ貨物専用機を背に県産キクをアピールする県花卉園芸農業協同組合の上原信彦部長(左から2人目)ら=11日、那覇空港

 春の彼岸に向けた沖縄県産キク類の出荷が最盛期を迎え、県花卉(かき)園芸農業協同組合は11日、ANAカーゴの貨物専用機による臨時便で成田空港へ輸送した。関東や東北の13市場へと届けられる。3月の出荷見込みはキク類17万3千ケース、その他1万ケースの総額16億円となっている。

 同組合によるとコロナなどの影響で輸入品が少なく、3月は全国から県産キクの引き合いが強い。県産小菊は全国シェアの99%を占めている。肥料代の高騰や農家の労働力不足により出荷量は前年比87%で品薄状態にあるという。

 この日は貨物専用機に4200ケース、84万本の花卉を積み込んだ。上原信彦部長は「必要なタイミングで出荷できるのはありがたい。全国の人にぜひ使ってほしい」とアピールした。 (金盛文香)