「しばらくは着けたまま」「人がいない所では外す」…マスク着用3年ぶり緩和、沖縄県内の様子は?


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マスク着用ルールが「個人の判断」に緩和された初日、街を歩く人たち=13日午前、県庁前交差点(ジャン松元撮影)

 新型コロナウイルス感染症対策のマスク着用が、個人の判断に委ねられるようになった13日、県内の風景はこれまでの3年間と大きく変わらず、マスクを着ける人が目立った。一方で「息苦しさがあるので、人がいない所では外す」という声も上がった。

 13日朝の通勤時間帯、混雑する朝の沖縄都市モノレール(ゆいレール)の駅では、マスク姿の人が乗車の列をつくるなど、これまでと変わらない光景があった。県庁前駅から乗車した60代の女性=那覇市=は駅までマスクを着けないで来た。「人の様子を見てから決める」と言い、改札前でマスクを取り出した。

 那覇市おもろまち駅近くで客待ちをしていたタクシー運転手の男性(71)はマスク着用への考えを変えた。これまでは空車時もマスクを着けていたが「息苦しさがあった」。今後は外し、客の乗車時に着用する。

 那覇市の国際通り周辺もマスク姿の人が目立ったが、マスクへの考え方は分かれた。県内に卒業旅行に来た神奈川県の大学4年生(22)は「室内や人混みの多い場所ではマスクを着けるが、外では外したい」と方針を歓迎する。買い物のため那覇市久茂地を訪れた20代の女性=豊見城市=は「一気に感染が広がると怖いので、しばらくは着けた状態で過ごす」と様子を見るつもりだ。

 公的機関の庁舎内でもマスク着用を続ける人は多かった。那覇市管財課によると、役所への来庁者には基本的に政府方針を適用する。市内のサービス業の女性(62)は「母親が高齢で職場も人手不足なので感染できない。コロナ禍が収束するまでマスクを外すことはない」と語った。
 (西銘研志郎まとめ)