米軍のAH1攻撃ヘリが部品落下 普天間所属、沖縄本島南部周辺を飛行中 火薬類を含む小型装置


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
AH1ヘリか落下したものと同型の小型装置(沖縄防衛局提供)

 沖縄防衛局は16日、米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリから、飛行中に火薬類を含む重さ40グラムほどの小型部品がなくなったと発表した。同日正午ごろ、飛行後の機体点検中に脱出、安全システムに関わる装置がなくなっていることが判明した。

 大きさは縦3.7センチ、横2.9センチで、4.5グラムの火薬類のTNT(トリニトロトルエン)が含まれる。

米軍のAH1攻撃ヘリコプター(資料写真)

 防衛局によると、同機は紛失時間中、沖縄本島南部周辺の海上や陸上を複数の経路で飛行しており、飛行経路の大半は海上だった。そのままの状態で発火の恐れはないが、発見した際には防衛局に連絡するよう呼びかけている。

 県警によると、同日午後9時現在、部品落下によるけが人などの情報は確認されていない。
(中村優希)


【関連記事】

▼米軍ヘリ窓落の原因は「人為的ミス」…本紙入手の米軍事故報告書

▼墜落や部品落下、騒音被害…飛行方法も順守されず オスプレイ沖縄配備10年

▼オスプレイ部品落下は設計上の問題 21年事故 米軍報告「ありふれたこと」

▼米軍ヘリ4機が相次ぎ不時着 沖縄と与論島 「煙出た」「燃料不足」

▼海保、発煙筒を手順誤り海上に投下 発火の恐れ 沖縄・久米島沖