海保「発見しても触れないで」発煙筒を手順誤り海上に投下、発火の恐れ 沖縄・久米島沖


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海上を漂流している可能性がある信号発煙照明筒(提供)

 第11管区海上保安本部那覇航空基地は28日、久米島町の島尻崎から南南東に約61キロ離れた海上で全長80センチ、重さ6キロの信号発煙照明筒を航空機から海上に投下した際に、手順を誤り着火せず、海上で見失ったと発表した。漂着や不意に発火する可能性もあるとして那覇航空基地は「発見した際には手を触れず、最寄りの海上保安部に連絡してほしい」と呼びかけた。

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 27日午後1時55分ごろ、訓練のため那覇空港を離陸し、約1時間後の午後2時40分ごろ、救難訓練で使用する信号発煙照明筒を海上に投下した。発煙照明筒は粘着テープを2カ所はがし、海水を取り込むことで発火するが、そのテープをはがし忘れたという。

 那覇航空基地は「作業の手順の確認を徹底するなどして再発防止に努めたい」とした。


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