固形状プロテインを商品化へ 世界初のOIST技術を活用 リウボウが出資


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Shima&Coの山本静香ジェニファー社長(左から2人目)と、出資したリウボウの糸数剛一社長(同3人目)

 リウボウ(那覇市、糸数剛一社長)は23日、沖縄科学技術大学院大学(OIST)で開発したシードテクノロジーを活用したプロテインの商品開発・発売に向けて、発売元となるスタートアップ企業「Shima&Co」(恩納村、山本静香ジェニファー社長)に出資したと発表した。出資額は非公開。

 シードテクノロジーはザック・ベル博士らがOISTで開発した世界初の技術。粉末のプロテインを飲みやすく持ち運びしやすい固形状にし、そのまま食べても水に溶かして飲むこともできる。日本、米国で特許出願中。

 リウボウ商事(那覇市、糸数剛一社長)は2020年に、ベル博士が社長を務める「REPS JAPAN」(恩納村)と販売促進に関する覚書を締結している。リウボウグループとして出資、マーケティングサポートを行い沖縄発のシードプロテインビジネス成功に向けて取り組んでいく。リウボウ商事の担当者は「観光客頼みの経済はもろいことをコロナで実感した。沖縄にある財産を日本、世界に通用するものに育てていきたい」と話した。(玉城江梨子)