宮古食肉 本島で処理へ 11日移送 JAが補償検討


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 【宮古島】JAおきなわの関連法人の宮古食肉センターで牛や馬の大型家畜のと畜ができなくなっている問題で、同センターは4日までに、当面の代替策として沖縄本島に大型家畜を移送し、食肉処理後に再び宮古島に戻す方針を固めた。移送の第1弾は11日を予定している。JAおきなわは食肉処理にかかる経費を計算し補償を検討する。
 11日に本島に移送した大型家畜は、13日に南城市の県食肉センターでと畜し、島に戻す方向で準備を進めている。今後は毎週火曜日に移送し、木曜日にと畜する方針だ。
 JAおきなわ関連法人部によると、13日に移送する頭数やと畜した肉を市に戻す日程などは調整中。同部の宮里忍部長は「今回の移送で1頭当たりどの程度の経費がかかるのか計算し、今後の補償に向けた検討を進めていきたい」と説明した。同センターは17日以降、農家説明会を開催し、移送費や補償などについて説明する予定。
 宮古島市畜産課は「なるべく農家に負担がないような形にしたい。JAおきなわや宮古食肉センターと協議しながら、対策を検討していきたい」としている。2021年度の同センターのと畜実績は、食肉用に育てられた一般肥育牛が173頭、出産を終えて再肥育させた経産肥育牛は42頭だった。 (友寄開)