サンエーが5日に発表した2023年2月期決算はコロナ禍の行動制限が緩和され消費が徐々に回復し、食料品や外食など全部門で売上高が前年比を上回り増収増益となった。体調不良のため欠席した新城健太郎社長に代わり決算を発表した田崎正仁専務の一問一答は次の通り。
―増収増益の要因は。
「前期は巣ごもり需要があった。上期は落ち込んだが、下期は人の流れが回復したこともあり営業成績につながった。今期はコロナの影響で営業ができていなかった衣料品や外食の反動があって戻ってきた。全体的にバランスが取れてプラスになったと感じている」
―仕入れ価格増加による商品値上げの影響は。
「市場の価格はお客さまも比較をしていると思う。市場の価格やお客さまが買いやすい価格を気にしながら取り組んだことが理解を得られながら消費につながったと思う」
―売り上げ増加の大きな要因は。
「制限緩和で大型店がフル稼働できた。衣料品や外食部門が回復し、食料品も伸びるなど大型店は伸び率が高かったのはある」
―今後の課題は。
「光熱費のコストは増えるとみている。そこにどう対策していくか。在庫管理の設備の見直しなどに取り組みたい」
―増収増益を予想する来期に向けて。
「観光が回復する見通しだ。土産品は需要を喚起できるよう力を入れたい。衣料品のさらなる回復を見込み、サービスや接客の対応力を上げ、プライベート商品の構成比も上げる努力をしたい」