ソウルフードを健康的に提供 発酵食で心と体にやさしく おからいり沖縄天ぷらと酒と料理 采(本部町)<うちなー味まーい>75


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おから入り沖縄天ぷら

 【本部】こうじなどの発酵調味料を生かした料理や、おから入り沖縄天ぷらなどを提供する「おから入り沖縄天ぷらと酒と料理 采(こと)」(當間恵幸店主)が本部町大浜にオープンした。2月1日から、夫婦二人三脚で夢だったお店を切り盛りする。店名の「采」は9歳の愛娘の名前だ。

 恵幸さんは5年間居酒屋の厨房(ちゅうぼう)で料理人として腕を磨いてきた。自分でお店を開く際は、これまでのような居酒屋ではなく、体に優しく健康的にお酒や旬な食事を楽しんでほしいと考えていた。また県のソウルフードで衣が特徴でもある沖縄天ぷらをどうにか健康的に提供できないか模索中だった。

 本部町で「もとぶ糀の里 工房みら」を運営する上江洲一美さんの「琉球発酵食糀料理教室」に出合い、発酵やこうじの世界にすっかり魅了され、腸活や免疫力アップの効能に「自分が目指すのはこれだ!」と行き当たった。妻の綾子さん(47)も一緒に学び、体に良いとされる発酵食やこうじ料理を一から学んだ。おから入り沖縄天ぷらのレシピも上江洲さんのアイデアだという。

 當間夫妻は「お客さまがおなかも心も満たされ、楽しんでもらえて、ずっとつながっていけるような場所になってほしい」とこれから多くの出会いが待ち遠しいと笑顔で話した。

 営業時間は、おから入り沖縄天ぷらは午後2時~売り切れ次第終了。酒と料理が午後5時~10時まで。定休日は日曜。本部町大浜864―4。注文など問い合わせは、電話090(6488)6091(當間)まで。

(新城孝博通信員)

(右から)當間恵幸店主、娘の采さん、妻の綾子さん