陸自ヘリ事故で新たに2人引き上げ 宮古島市沖、「飽和潜水」も継続


この記事を書いた人 Avatar photo 古堅一樹
陸自ヘリ事故の現場海域で捜索活動を行う潜水艦救難艦「ちはや」=17日午前10時37分

 宮古島市沖で10人が搭乗した陸上自衛隊UH60JAヘリコプターが行方不明となった事故で、防衛省・自衛隊が17日、海底で発見した搭乗者とみられる5人のうち2人を新たに引き上げたことが関係者への取材で分かった。16日には5人のうち2人を引き上げ、死亡を確認した。17日に新たに引き上げた2人を含め、同じ場所での引き上げは計4人となった。

 関係者によると、防衛省・自衛隊は、宮古島の西隣にある伊良部島の北側約6キロ、水深約106メートルの海底から搭乗者とみられる5人のうち2人を新たに引き上げたとみられる。

 海上自衛隊は引き続き、深い海域に潜るための特殊技術「飽和潜水」を使った作業を実施する。

 新たに2人を引き上げたのは、海自が13日に水中音波探知機(ソナー)でヘリの機体主要部や隊員の可能性がある5人を発見した場所。見つかった5人のうち、海中に取り残されている1人についても、海中から引き上げる方法を検討している。見つかっていない5人の捜索も続ける。

【関連記事】
▼【図解】「飽和潜水」とは

▼「海面付近を低く飛行」目撃の男性「少し目を離した隙に見えなくなった」

▼【動画あり】低高度で飛行か 防犯カメラに直前映像の可能性 

▼【動画】不明ヘリか 飛行中とらえた動画 

▼ネット上で「中国軍撃墜か」投稿続く 防衛幹部は異例の言及