陸自ヘリ事故で松野官房長官「民間活用も」 機体引き上げや不明者捜索 沖縄・宮古島市沖


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海上自衛隊の潜水艦救難艦「ちはや」=18日午前10時、宮古島市沖

 【東京】宮古島市沖で10人が搭乗した陸上自衛隊UH60JAヘリコプターが行方不明となった事故で、松野博一官房長官は18日午前、行方が分からない搭乗員5人の捜索や海底に沈んだ機体の胴体部分引き揚げについて、「民間力の活用も視野に入れながら、機体の引き上げや現場周辺の捜索を進める」と会見で述べた。

 陸上自衛隊は16日に海中の機体回収のため、民間のサルベージ会社などと契約するための「公告」を出している。こうした方針を踏まえての発言とみられる。

 松野氏は、記者団から事故を巡る防衛省・自衛隊の捜索状況について問われて答えた。18日午前までに搭乗員10人のうち、4人の引き上げと2人の死亡を確認したと明らかにし、「行方不明のままの5名の捜索に全力を尽くす」とした。

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