陸自ヘリ事故、死亡確認は計4人に 17日に引き上げた2人も 宮古島市沖


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引き上げられた搭乗者とみられる人を潜水艦救難艦「ちはや」に着艦したヘリコプターに移送する乗組員ら=18日午前10時3分(池間島からジャン松元撮影)

 沖縄県の宮古島市沖を飛行中の陸上自衛隊ヘリコプターが消息を絶っていた事故で、陸上自衛隊は18日、海中で発見した隊員とみられる5人のうち、17日に新たに引き上げていた2人の死亡を確認したと発表した。先に引き上げられた2人と合わせ、計4人の死亡が確認された。陸自が身元の特定を進めている。

 2人は航空自衛隊のヘリコプターUH60Jで空自の宮古島分屯基地に運ばれ、同基地で陸自の医官がそれぞれ18日の午前10時50分、午前11時4分に死亡を確認した。ともに成人男性。

 引き上げ場所は伊良部島の北側6キロ。水深106メートル付近で、隊員とみられる5人の姿や機体の主要部分とみられる物が見つかっており、深い海で長時間作業するための技術を持つ海上自衛隊の飽和潜水員が確認や引き上げの作業を続けていた。

 5人のうち、16日に引き上げられた2人は宮古島の平良港で死亡が確認されていた。17日に新たに引き上げられた2人は18日午前、航空自衛隊のヘリコプターUH60Jで宮古島に搬送された。

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