陸自ヘリ事故、不明者捜索で6人目発見 先に発見の5人全員死亡 宮古島市沖


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潜水艦救難船「ちはや」に着艦したヘリコプターにブルーシートで覆われた担架を運び込む自衛隊関係者ら=18日午前10時3分(宮古島市の池間島からジャン松元撮影)

 宮古島市沖で6日に発生した陸上自衛隊ヘリコプター事故について、陸上自衛隊は18日、伊良部島(宮古島市)北側6キロの海中で新たに隊員とみられる1人を見つけたと発表した。発見は6人目。16日に見つかった5人は同日中に2人の死亡が確認され、18日に残る3人の死亡が確認された。

 また、事故機について洋上での事故を想定しない装備で飛行していたことが18日の自民党の会合で明らかになった。フライトレコーダーに、位置情報を発信する機能「ビーコン」がなかった。

 防衛省・自衛隊は18日午前11時ごろ、先に発見した5人のうち、17日に引き上げた2人を空自のヘリコプターUH60Jで空自宮古島分屯基地に搬送し、死亡を確認した。残る1人も18日午後2時半ごろに引き上げ、6時半に死亡を確認した。いずれも男性。先に引き上げられた4人は沖縄本島に移送された。

 酒井良海上幕僚長は18日の記者会見で5人が見つかった状況について「機体の中と聞いている」と明かした。

 6人目は、5人が見つかった機体の主要部周辺で潜水士が18日午後1時ごろ発見した。
 (明真南斗まとめ)