本部港塩川地区の警告看板を県が撤去へ 沖縄・辺野古新基地への抗議現場


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警告看板を撤去するとの回答を沖縄県から受けた後、喜びの気勢を上げる市民ら=24日、県庁1階ロビー(喜瀨守昭撮影)

 県は24日午後、名護市辺野古新基地建設に対する抗議行動の現場となっている本部港塩川地区に設置されている6枚の警告看板について、抗議する市民の代表らと面談の上、撤去する見解を示した。看板は、大型車両の往来を妨害する行為は禁止行為に当たるとして「警告」を呼びかける2枚が今年2月に新設され、さらに「作業中危険」を強調する4枚が4月上旬に設置されていた。

 2月以前は「作業中の立ち入りはご遠慮下さい」とする小さな看板がゲート両側に2カ所あるだけだったが、2月21~22日に塩川デイと銘打った牛歩などによる抗議行動を機に、県は「安全対策」という名目で「警告」「作業中危険」などの看板を増やしてきた。

 県土木建築部の前川智宏部長は本紙取材に「市民からの安全確保を徹底するとの話があったので、元々あった『作業中の立ち入りはご遠慮下さい』との看板に戻す」と述べた。

 集まった市民を代表し、面談に参加した沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは「これほどの勝利はこれまでにない。お集まりいただいた皆さんの声が県政に伝わった」と喜びの声を上げた。