第11管区海上保安本部那覇航空基地は24日、同基地所属の固定翼機ファルコン2000(MAJ573)の飛行中に、右エンジン下部にある長さ約2・2メートル、幅約1・2メートル、重さ約25キロのカバーが脱落したと発表した。カバーは同日午前9時40分ごろ、那覇海上保安部の巡視艇「げっとう」が糸満市の糸満漁港から西に約3キロの海上で発見し、回収した。船舶への影響やけが人などの情報は確認されていない。
カバーは繊維強化プラスチック製。11管によると、固定翼機は24日午前5時ごろ、那覇空港を離陸。海上を中心に飛行する哨戒任務を終え、同7時35分ごろ、同空港に着陸した。その際、カバーの脱落を確認し、那覇市や豊見城市、糸満市のほか県警や消防などに連絡した。11管はカバーが脱落した経緯や詳しい原因を調べている。
部品が発見・回収された海域は、通常だと事故が発生した朝の時間帯はソデイカ漁などの水揚げのため、糸満漁港に向かう漁船が多数航行するという。
南條新一郎那覇航空基地長は「多大なご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ない。今後、このようなことが起こらないよう原因究明を行い、さらなる安全運航と再発防止に努めていく」とコメントした。